FTSE100 CFD取引 金利について考えてみる
こんにちは。
今回はロンドン取引所のFTSE100 株価指数を取り上げます。
ご存知の方も多いと思いますが、FTSE100は、イギリスのロンドン証券取引所に上場されている、時価総額が大きい100社を対象とした株価指数です。
私は「くりっく株365」でFTSE100をCFDで運用しています。運用している中で最近金利が気になったので記事にしたいと思います。
FTSE100のCFD取引のメリット
メリットは簡単に言うと以下の通りです。
・レバレッジがかけられる
・高配当である
・配当相当額(配当金)がほぼ毎週受け取れる
・課税の繰延ができる
・為替リスクがなし(くりっく株365で取引の場合)
詳しい解説は以下のブログを読んで頂けると分かりやすいと思います。
金利相当額は気にするべき
この運用方法で、わたしが思う最大のリスクは金利相当額です。
くりっく株365 では、為替リスクを投資家は負担しませんが、FTSE100の買いポジションを持つ場合、ポンドで資金調達するため、保有する際の金利を投資家は負担する必要があります。
円はゼロ金利なので、あまり意識はしないですが、ポンドの政策金利は0.75%あるので負担する必要があります。
金利相当額の負担で何が起こる?
以前は、NYダウのCFD取引が高配当で人気があったそうですが、昨今の米国金利の利上げの影響を受けて、以下のように配当相当額を大きく上回っています。くりっく株365 のHPからの抜粋です。
ちなみにくりっく株365 では、2017年12月より金利相当額の負担が始まりました。
FTSE100の金利相当額は?
配当と金利相当額の状況は以下の通りです。同じくくりっく株365 からの抜粋です。
現状は配当が大きく上回っているため、気にする必要はないかもしれませんが、FTSE100は配当狙いの方も多いと思います。そのため、長期保有を前提とした戦略が多いです。よってイギリスの金利動向を気にする必要があります。
イギリスの今後の金利は?
ブレグジットを控えるイギリスの金利ですが、PwCの最新レポートによると以下の観測が示されています。
メインのシナリオでは、円滑なBrexitに伴い、イングランド銀行(英中央銀行)は2019年中ごろに1%に政策金利を引きあげると予測しています。しかし、正確なタイミングはデータに依存し、その後のレートの上昇ペースは緩やかなままである可能性が高いとみています。
そのため、金利相当額が今後増大する恐れがあります。またブレグジットな伴いイギリス経済が打撃を受ければ、株価も低迷します。そのためリスク管理が非常に重要です。
一方、ブレグジットのメリットについては過去の記事で書いたので、興味あればご覧ください。
直近の金利相当額の動向は?
今月からFTSE100の金利相当額の動向をまとめたので、以下の表を参考にしてもらえれば幸いです。
金利相当額算出にかかる適用金利 | |
---|---|
FTSE100 | |
適用期間 | 適用金利 |
2019/3/4 ~ 2019/3/8 | 2.28% |
2019/3/11 ~ 2019/3/15 | 1.41% |
2019/3/18 ~ 2019/3/22 | 1.35% |
平均 | 1.68% |